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2013-01
現代の錬金術師に会ってきた。
鳥取環境大の足利先生コーディネートの「サイエンスカフェ鳥取」に行って参りましたよ。
このサイエンスカフェ、毎回各研究ジャンルのエキスパートが登壇。普通なら講演会になりそうなことを美味しいおやつ頂きながら参加できるという素敵な企画です。
http://www.kankyo-u.ac.jp/alliance/seminar/science_cafe/
今回のゲストは113番目の新元素発見者、森田浩介氏。
http://www.nishina.riken.jp/labo/morita.html
小学生でもわかるレベルの話から、今回の113番目元素合成の場合の仕組みを時間いっぱいお話されました。森田氏によると元素発見ひとつひとつに面白いドラマが沢山有って一つの元素発見の話を始めると2時間じゃ足りないらしいです。
確かに錬金術の時代から始まってやっと118個。一生かかっても叶わなかった科学者が殆どでしょうね。というか、元素合成は国家予算レベルのお金使わないとできないところまで来ているみたいですが。
森田氏のチームではこれまでに3回の合成に成功。周期表に載れば日本初、アジア初の大快挙なんですが認定にはしばらく時間がかかるとか。待ち遠しいですね。で、名前は「ジャポニウム」って既に決めてあるのかと思っていたら、これは命名権のない人が勝手に言っているだけとか。(え〜)でも国民ほとんどそう思ってますよ。コレ。面白いですね〜。どうすんだろ。これはお楽しみですね。
ただ・・・・、米国とロシアのチームも全く別の手法で113番目合成を行なっているのでこれがちょっと気がかりな気。合成手法を拝聴した限りでは明らかに森田チームのほうが優勢(正攻法?)に思われましたが国際学会ってどうも欧米のほうをひいきしてる感がある気が致します。これは吉報を待つしか無いですね。
これでこのプロジェクトは一段落で、次は119番目を目指されます。がんばれー・・・たぶんもっと難易度が上がりそうですけども。
新元素は一瞬しか存在しないので捕まえるのも大変みたいですよ。ていうか、一瞬しか存在しない物質なので、ぶっちゃけ何の役にも立たないとか。確かに・・・ですが、新元素を作るノウハウ自体はきっと他の研究分野に役立てていくんでしょうね。ただ、この価値観は政治家の方々を納得させるには大変そう。「この元素が合成出来れば特効薬ができます!」という明確な口実なしに予算確保なさってるのもこれはこれで凄いノウハウかと。
あと、原子というのは宇宙で共通なので異星の生命体の科学技術が進歩するときっと元素合成をトライする筈。どこまで合成できたかがその星の科学技術の進歩具合を示すバロメータになるそうですよ。うむ、確かに・・・ていうか、ここで森田氏から地球外生命体の話が聞けるとは!
こういう話、オフィシャルではきっと聞けないですね。サイエンス・カフェ万歳!次回は3月2日です。
なんだか森田先生をいじめてるみたいな写真。
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